本有識者会議は、新型コロナウイルス感染症の流行が深刻化した令和2年4月に、現場の医療者に質の高い情報を提供することを目的とし、日本医師会のご支援のもとに発足しました。多くの専門家から原稿をいただき、本年3月末までに、基礎から臨床、さらに社会的課題にわたる120編以上の論文を掲載してまいりました。医療関係者だけでなくメディア関係者からの問い合わせも多くいただき、総閲覧数は約100万件に及びました。しかしながら日本医師会における任期満了に伴い、この度、公益信託 武見記念生存科学研究基金の助成をいただき、同じ委員とともに「武見基金COVID-19有識者会議」として活動を継続することとなりました。
本年3月にはワクチンの接種が始まりましたが、その効果が表れるまでにはしばらく時間を要します。そのなかで感染が各地で再拡大しており、変異ウイルスの影響も深刻化しております。しかしながらいまだに市中の感染源となる無症状感染者を把握する体制はできていません。さらに各種のデータを統合するシステムやワクチン接種の進め方についても、多くの議論があります。そこで本有識者会議は、できるだけ多角的な情報発信や提言を行い、一刻も早い流行の終息に力を尽くす所存です。医療関係者の皆さまには、重要な情報やご意見をぜひお寄せいただきますようお願い申し上げます。
今回の再出発にあたり日本医師会からは同一URLの使用をお認め頂きました。これにより過去の掲載記事を継続して閲覧することが可能となりました。日本医師会のご厚意とこれまでのご支援に、心より感謝を申し上げます。